有効期限が切れそうだったマイレージを使って鹿児島へ。せっかくだからと高速船に乗り継いで人生初の屋久島へ行ってきました。
限られた日程の中で、縄文杉も見たいし、雲水峡もみたいし、どうやってスケジュールを立てようなんて思っていたら、山小屋使えば一気に見えるし、その先の百名山宮之浦岳にも登れるって事で、かなり強行スケジュールにて登山してきました。
日程は2泊2日でした。
初日の午前中に鹿児島空港について、そのまま高速船の港へ行き、午後に屋久島泊。
2日目も屋久島
3日めの午前中の高速船で鹿児島へ戻り、午後の飛行機で東京へ。
屋久島について調べてみたら、メジャーなのは荒川登山口から縄文杉を見に行く1日コースと、雲水峡をめぐる半日コースの2つなんですね。
それで縄文杉に行くには早朝バスに乗って行けと。
初日と最終日はほとんど行動できない日程だから、どうするかなぁなんて思ってたら、いくつかのブログに「体力があったら両方一日まで回れる」「両方行っても2時間程度しか変わらない」って書いてあって、あーこれをやろう!と
あと、調べていくうちに、屋久島には無人の山小屋(避難小屋)があって、そこに泊まれると。
屋久島には百名山があると。
よしこれだと。
結果的な今回のコース
08:05 羽田空港 – スカイマーク – 11:00 鹿児島空港着
13:20 鹿児島本港南埠頭 – 高速船トッピー – 15:10 屋久島(宮之浦港)
15:30 宮之浦港 – 屋久島交通バス – 16:05 白谷雲水峡
16:50 白谷山荘
17:20 太鼓岩
20:30 高塚小屋
21:20 新高塚小屋(仮眠)
01:30 新高塚小屋出発
04:10 宮之浦岳山頂
05:53 御来光
06:06 宮之浦岳出発
07:40 新高塚小屋
08:20 高塚小屋
08:25 縄文杉
09:26 ウィルソン株
13:30 白谷雲水峡
* * *
6:40 羽田空港
眠い目を擦りながらバスで羽田空港へ。
国内線にのる機会が少ないから、ついつい国際線感覚で早めについてしまい。
カードラウンジでトマトジュースをグビグビ。
そこから8時5分発のスカイマークに乗車。
予定では10時前には鹿児島に到着し12時の高速船に乗れるはずだったのだが、機内放送があり
「ひとつ前の飛行機が、滑走路で離陸直前に鳥とぶつかり機内点検をする為、遅れますと」
はい。入念に立てた計画があっさり崩れました。
結局1時間遅れの11時に鹿児島空港に到着。
ここから屋久島行きの高速バスが約40分、受付が20分前までなので12時の便への乗船が絶望的になりました。
高速船は予約をしていたので電話で次の便へと予約変更。この辺は船の空き具合にもよるかと思いますが、臨機応変に対応してもらえます。
11:55 鹿児島本港南埠頭
一応12時前には港へ到着しましたが、受付も間に合わず12時便は出発していきました。
次の便は13時20分です。港周りは観光施設となっておりそこでぶらぶらと時間を潰し、昼食を食べていざ出発。
高速船トッピー。海も穏やかで爆睡でした。
15:00 屋久島(宮之浦港)
港の目の前にあるバス停から雲水峡へと目指します。
このバスは本日の最終便。行ったが最後戻ってこれません。
ってことで、乗車したのは私一人でした。
16:05 雲水峡登山口
ここで登山届と協力金を支払います。たしか100円ぐらいだっと思います。
管理のおじちゃん「白谷山荘まで?」
自分「・・・いや、高塚小屋まで(ぼそぼそ)」
管理のおじちゃん「この時間からじゃ無理だよ、日が暮れちゃうよ。屋久島の日の入りは早いよ」
まぁ、それは重々承知なんですけど、白谷山荘についた段階で決める事に。
屋久島いいね!(・∀・)(・∀・)
16:50 白谷山荘到着
すでに飛行機に都合で予定より1時間30分遅れてたんですけど、ここで今日オシマイにするにはあまりに早いと思い出発。
それと、お盆の北アルプスでヘッドライトによるナイトハイクが少し好きになってる自分もいました。
徐々に薄暗くなっていく苔の森。
もののけ姫の雰囲気が出ていてとても良かったです。
17:20 太鼓岩
日没間際にわざわざ遠回りして立ち寄るべきか悩んだんですけど、帰りの方がより時間にシビアだと思い先に行く事に。
観光雑誌に絶景と書かれる事の多い景色。「絶景」レベルかはさておき手軽に良好な展望が見れて良いかと思います。
18:05
荒川登山口から続くトロッコ道と合流しました。
わーいトロッコ道だ!と初めはウキウキしたんですけど、
永遠と続くトロッコ道。
これでも途中から合流したから良いものの、荒川登山口からだったら発狂するレベルの長さです。
ここから真っ暗になってしまったので写真が無いんですけど、トロッコ道が終わり登山道になりました。
ヘッドライトで歩いていたのでいまいち距離感とか高低差とかも分からずただひたすら登山道の目印となるリボンを追って歩きました。
途中で大量の目と合い、ビクっとなり、向こうもビクっとなり。鹿でした。
20:30 高塚小屋
歩いていたらいきなり”縄文杉”の文字が出てきて、ヘッドライトを照らすと一部スギのような物が。
あまりに唐突だったので「あ、ついたんだ」と無感動^^;
ここをゴールにしようと思ってたんだけど、体力的にもまだまだ行けそうだったので新高塚小屋を目指すことにしました。
21:20 新高塚小屋
中では20人ぐらいが寝ていたかな。
なるべき音を立てないようにマットとシュラフを用意して睡眠。
といっても出発予定は01:30を考えていたので3時間半程度の仮眠です。
1:30 出発
真っ暗な道をひたすら歩きます。
風が冷たかった・・・。
4:10 宮之浦岳山頂
山頂について大きな勘違いに気が付きました。
北アルプスだと5時に日の出で、4時過ぎには明るくなり始めているんですよ。
それがここでは星が煌々と光り輝いていて、まったく明るくなる気配が無い。
あれ? あれ?
iPhoneを取り出し日の出の時間を調べます。
日の出時刻、5時55分。
場所が違うとこんなにも時間に差が出るんですね^^;
それならもっと避難小屋でしっかり睡眠を取ればよかった・・・。
そして5時過ぎに山頂出発を考えていたので、少し下山時刻も心配・・・。
まぁ、いいや、寝るか。
と地面にシュラフをそのまま引いて星を眺めながらしばし仮眠。
5:53 御来光
待ちに待ったご来光。
素敵な風景が広がりました。屋久島っていっぱい山あるんですね。
次の機会には縦走したいって思った!
ご来光を堪能した後には、急いでピストンで戻ります。
予定より1時間遅れのスタート。ゆっくりしてると最終のバスを乗り過ごすので早足でとことこと下山。
ただ、そこら中から湧き水が出ていて登山道は岩場も多かったので滑るのが怖かったです。
7:40 新高塚小屋
こんな建物だったんですね。
8:20 高塚小屋
こんな建物だったんですね(2回目)
何か紙パイプのようなものを使った建物でした。
たしかこれ震災時にも役立った方式だった気がします。
8:30 縄文杉
昨晩は真っ暗で全貌がよく見えなかった縄文杉もばっちり見えました。
ただこの縄文杉、環境保護の為に柵が立てられていて近くで見れないんですよね。
それに観覧用のデッキも位置が悪くイマイチスケール感が感じられません。(写真はデッキ下から撮りました)
正直、これよりもサイズが小さいけど間近で見れて圧倒される杉が雲水峡周辺にたくさんあるので、通常ルートで10時間(まる一日)かけてわざわざこの杉を目指すのは時間的にもったい無いんじゃないかなぁって思ってます。
まぁ、初めてだったら屋久島来て縄文杉見ないって選択肢は入れづらいかと思いますが・・・。
9:30 ウィルソン株
縄文杉についてもんもんとしながらたどり着いたのはウィルソン株。
この株なかから見るとこのとおり
ハートなんですね(・∀・)
いいですね(・∀・)
9時半も過ぎていたので、この日荒川登山口から登ってきた観光客の人ともたくさんすれ違うようになりました。
すれ違う人すれ違う人に「帰り早いですね!」って言われましたけど、違うんです、避難小屋泊なんですと伝えつつ元来た道をひたすら戻ります。
雲水峡周辺にたどり着いてからは時間に余裕があったので行きとは違う奉行杉を通る遠回りルートを選びました。
こっちは近道ルートに比べてアップダウンも多くて大変なんですけど、より苔た場所あり、川ありで雰囲気が凄いあります。
雲水峡回るなら断然こちらのルートがおすすめです。
いい感じ。
そんなこんなで無事雲水峡登山口までバスの時刻に間に合う時間に戻ってこれました。
かなり体力を使うコースですが、雲水峡も縄文杉も、宮浦岳も1泊2日で回る事ができました。時間の無い人にはおすすめです!
ちなみにこの日は宮浦港周辺のスズキで原付きを借りて、平内海中温泉で汗を流しました。
宿泊は安房港周辺の「愉快な仲間たち」というドミトリーに泊まりました。
屋久島関連のブログを見ていると、宮浦港周辺より安房港の方がおすすめだって書いてあったのでこのエリアにしましたが、居酒屋が周辺に1つしか無く、それも値段が高いと評判が悪かったので、次行くなら素直に宮浦港周辺に泊まるかなぁって感じです。
あともう一つ。
宮浦港から屋久島に戻る際、朝から酒出してくれるお店探したんですけど、「屋久島ふるさと市場 島の恵み館」の2階のレストランが対応してくれました。
午前中からさば節と三岳のロックを頂きご機嫌でした。