スゴ乗越小屋から薬師岳を超えて雲ノ平へ

2015年のお盆に北アルプスを7泊8日かけて室堂・剱岳から上高地まで歩いた時の記録です。
4日目はスゴ乗越小屋から薬師岳を越え、薬師沢の急登を登って日本最後の秘境とも呼ばれる雲ノ平を目指しました。
この日もコースタイムもりもりで大変だったです。

目次

※  ※  ※  ※  ※

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[03:50]起床
4時前だというのにすでに周りのテントの人も起床しだしています。
山の朝は早いです。
昨日はスゴ乗越小屋にて牛乳が売っていたので買っておきました。と言うのも、朝食用にと持ってきていたフルーツグラノーラがそのままボリボリ食べるには、あまりにも食べづらく結果、少量しか摂取していなくて日中ばててたからです。牛乳をまぶすことでいっぱい食べれました。

隣のテントはどうやら大学の山岳部。野郎5人の硬派パーティです。
1年生が「おはようございます!朝食の準備が出来ました!」とか言っているんだけど、声が大きい。起きてなかったらキレるレベルで大きい。朝4時に。
まぁ、頑張れ新入生君とか思った。

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[04:40]テントを撤収して出発
まだ朝日も登っていませんが、この日も長時間移動の予定だったのでさっさと出発することに。
この時間に出発する人は他にも多かったです。

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[05:10]御来光

キレイ(・∀・)

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[05:55]間山山頂

その先には北薬師岳に続く展望の良い稜線歩き。

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高山植物もキレイ。

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遠くには槍ヶ岳が存在感を発揮してます。

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北薬師岳は山頂付近に近づくにつれて大きな岩がゴロゴロと。

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[07:30]北薬師岳山頂

微妙にガスってるところも含めて、遠くの山々が最高にカッコ良かったです。
まだまだ、登ってない山がいっぱいあるなぁってシミジミと。

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北薬師岳から薬師岳までは痩せた尾根歩き。
北薬師岳山頂に「この場で荒天ならば薬師岳に行くのはやめて引き返せ」と注意書きがありました。

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岩の上や岩の横を歩いていきます。

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[08:55]薬師岳山頂

日本百名山の一つ薬師岳を登頂しました。

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薬師岳からはジグザグとひたすら下っていきます。
手前に見えるのは薬師岳山荘です。
ゆるい傾斜の下り坂は良いペースで降りれるから楽しい。

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[09:45]薬師岳山荘

お昼営業もしてるでしょうがまだオープンしていませんでした。
薬師岳山頂で休憩を取っていたので、ここはそのままスルーして先を目指します。

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[10:35]薬師峠キャンプ場

ちょっと歩きづらい岩場と、せせらぎ沿いを抜けると薬師峠キャンプ場へ到着します。
当初の予定では5日目に泊まる予定だったキャンプ場。
日程を巻いて巻いてるので、今日はまだ4日目ですが通過です。

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太郎山へ続く登山道は整備されています。

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[11:00]太郎平小屋

折立から入山してくる人との合流地点でもある太郎平小屋に到着。とてもきれいな山小屋です。
そしてまさか山の中でこんなしっかりしたラーメンがいただけるとは思いませんでした。最高に美味しかったです。

そしてここに来てやっとエスケープルートの登場です。
室堂からこの太郎平小屋までは数日かかる行程にもかかわらず、一切のエスケープルートが無いので、とりあえず怪我や天候の崩れが無くてほっとしました。

ラーメンをがっつり食べて、水を補給して11時50分ゴロ出発。

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尾瀬を思わせる気持ちのよい木道をすいすいと歩いてきます。
ただ、一つ気になることが、対向からくる人が皆ものすごいシンドそうな顔してるんです^^;

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[13:40]薬師沢小屋

太郎平から木道を下って下って下って奥まで行った先にて薬師沢小屋にたどり着きました。
この小屋川沿いにあり、とても気持ちのよい環境でした。
周りにはシャワークライミングをしている人や釣りをしている人も。

ここにテント場もあったら間違いなくこの日はここで泊まってたと思います。
もうお風呂も4日も入っていないし、天気は暑いし川の中に飛び込みたかったなぁー。

ここでまたお水を補給。一回水切れを起こしているので確実に水筒の中を満タンにしていきます。

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ちょっとこわい吊り橋を越えて振り返る。川キレイだったなぁ。
最高だったなぁ。

って思ったのはここまで。

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[14:10]薬師沢出会

「雲の平、急坂ガンバレ!」

はい、この山行で一番キツかったのでこの薬師沢から雲ノ平へと続く直登ルートです。
本当にキツかった。重い荷物を背負って終わりの見えない坂道をひたすら登るのは心が折れました。

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途中何回も休憩をして、何回も時計についている高度計を確認しては、「あと150m, あと140m・・・」と一歩一歩歩きました。
写真も全然撮ってません^^;

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[16:20]木道末端

2時間以上歩いてようやく木道の末端が見えました。
見えた瞬間本当に嬉しかった。
そしてよく考えるとあれだけ遅かったのにコースタイムどおりいけてた。

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それでここからは等高線もまともに読めない僕が勝手に勘違いしてたんですけどね、
「雲ノ平」+「木道」でキャンプ場まで平らな道が続くと思ってたんですよ。
全然違くてね、結構まだまだ登り道でしてね。

そしてこの木道、老朽化が進んでいて、シーソーのようにガタガタ動いたり、腐って崩れてる場所があったりと気が抜けません。
先ほどの急登で全ての体力を使い果たした僕は気力だけでひたすら歩いてました。

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[17:37]雲ノ平山荘
木道を1時間以上歩いて雲ノ平山荘へ到着。ここでキャンプ代を支払います。
あとビールも一缶買いました。

日照りが続いているようでキャンプ場からの水の歩荷も募集してました。
キャンプ場へはここからさらに25分の道のりです。遠い・・・。

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少し歩いた所から振り返って見た雲ノ平山荘。
こんな奥地に立派な建物を建てたもんです。

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遠くにキャンプ場が見えてきました。

結局この日雲ノ平キャンプ場についたのが18時30分ごろ。
スゴ乗越小屋を出発してから14時間ほど経過していました。

大変だった・・・・。

雲ノ平キャンプ場は運悪く大学のサークルが50人で泊まっていて騒々しかったです。
なんだか勝手に心に描いていた「秘境 雲ノ平」とはちょっと違っていてがっかり。人が少ないとまた雰囲気も違うんでしょうが。

なんとか見つけた小さいスペースにテントを立てて、夕食を食べてさくっと寝ました。

続く。

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