2015年のお盆に北アルプスを7泊8日かけて室堂・剱岳から上高地まで歩いた時の記録です。
2日目は夜のうちから剱岳へ登り、日が昇ってからは立山を縦走しました。
- 準備編
- 1日目 – 室堂から剱沢キャンプ場へ –
- 2日目その1 – 剱岳登山 –
- 2日目その2 – 剱沢キャンプ場から立山を経て竜ヶ岳山頂へ –
- 3日目 – 竜王岳から五色ヶ原を経てスゴ乗越小屋へ –
- 4日目 – スゴ乗越小屋から薬師岳を経て雲ノ平へ –
- 5日目 – 雲ノ平から水晶岳、鷲羽岳を経て双六小屋へ –
- 6日目 – 双六小屋から槍ヶ岳山荘へ –
- 7日目 – 槍ヶ岳登頂 –
- 8日目 – 槍ヶ岳に再び登り、上高地へ –
※ ※ ※ ※ ※
剱岳から降りてきたのが、07:15分。
まだ朝は始まったばかりです。というわけで、昨日ぼんやりと考えていた剱岳を問題なく戻ってこれた時の第二案、立山縦走をする事にしました。
立山を登ってその尾根上を歩いて行き、五色ヶ原キャンプ場を目指すルートです。
これを今日中にやることで日程が一日巻けて余裕が生まれます。
コースタイム的にもギリギリなんとかなりそうだったのでやることにしました。
そうと決まればと、さっさとテントを撤収。
と言っても、トイレを済ませたりなんだかんだして出発したのは08:30でしたが。
剱沢キャンプ場を出発して1時間20分ほどで別山の山頂へ。
重い荷物を背負って一気に高度を上げるきついルートです。
室堂方面はこんな景色。一番下に雷鳥沢キャンプ場を見えます。
登ってよかったなって思える瞬間です。
目の前の傾斜をこれから一気に登るのかと思うと絶望を覚えます。
頑張って登るよー!!!
[12:05]富士ノ折立心がすでに折れております。山頂は厳密には写真右の天辺なのですが、今回は行きませんでした。
その後もアップダウンのある山道が続き。。
[12:20]大汝休憩所お昼なので休憩を取ることにしました。そうそう、今回の山行時間節約の為に昼食を山小屋で取ることが多かったです。
結果食料のアルファ米は結構邪魔になりました。。。
イケてるお兄さんが一人で切り盛りする休憩所。
カレーを頼んだら「カレーは売り切れちゃった、定食だったら1人前は作れるよ!」って事で定食を。
「テキトーに作った!」と言われて出された定食は、台湾の牡蠣オムレツを思わせる味付けでした。
凄く美味しかったです。ここで水を2リットル購入。
炎天下で大量に発汗しており、水分も切れていました。
雄山の山頂に祠を目指します。
[13:30]雄山山頂傾斜と日差しがきつく、かなりやられていました。
今考えると若干熱中症だったのかもしれません。
対向からくる人に五色ヶ原を目指していると言うと、「雄山からの傾斜がきついし、今から五色ヶ原はキツイ」となにやら不穏な空気が・・・。
[13:37]雄山から一ノ越山荘への傾斜この山行で3本の指に入るキツかったポイントです。
兎も角、砂と砂利のザレた急傾斜でものすごく滑ります。重いザックを背負ってるで通常以上に慎重になります。
そんななか、雄山の観光登山の子供やオバサンが非常識な追い抜きをかけてきます。
これらが全て精神的に肉体的に重い負担となって襲ってくるんです。そして14時のジリジリの炎天下。
地獄でした。
[14:40]一ノ越山荘ひーこらひーこら言って、やっとのことで一ノ越山荘へ到着。
雄山山頂から1時間10分です。
コースタイム40分と書いた、山と渓谷の担当者、出てきなさい。
荷物が軽くてもアベレージ40分は無いですよ。
山荘にてコーラをいっぱい飲んで、水を再度補給したのちに出発。
この辞典で3時を回っています。
コースタイムどおりに行けば五色ヶ原到着は確実に日没後です。
それでも一歩一歩、五色ヶ原がある方角の竜王岳を登っていきます。
行くしかないんや。
山頂にあるのは山小屋でも避難小屋でも無く、富山大学の研究所です。
ここへの道の途中でもすれ違った人に「五色ヶ原は今からじゃ遅すぎるよ」って忠告を受けました。
それでも五色ヶ原を目指すつもりでした。
それしか選択肢が無いと思ってました。
が、山頂にて一組の親子と会います。
父親「もしかして五色ヶ原向かうんですか?」
ここは一本道なのでそれ以外に選択肢はありません。
私「そうなんですけど、あと4時間はかかりますよねぇ・・・。」
父親「そうなんですよ。だから僕らはもうここらで野営しちゃおうかなぁって思ってて」
!!
キャンプ場以外での野営なんて考えてもいませんでした。
厳密にはそれはNGなのかもしれませんが。
ただそれを聞いて、今日の活動時間が15時間を超えてい僕は一気に気が緩み、疲れが押し寄せ。
そうだ僕もここで野営しよう。と
実際山頂付近には幕営可能なスペースがありました。
そしてテントが立てられました。
なんだこの時に、自分の好きな時に好きな場所を寝床に変えられるって事が、とてつもなく自由で幸せな感じだと思いました。
サイコーだ!!自分は自由なんだ!と。
続く。