A「日本で一番高い山は?」
B「富士山」
A「じゃぁ2番は?」
B「・・・」
A「だから1番じゃなきゃダメなんです。」
でおなじみ標高3199m日本で2番目の高さを誇る北岳へ電車とバスを使って登山してきました。
日帰りと言ったら語弊があるかな。正確には登山前に甲府駅で一泊野宿しました。
登山口へのアクセス
23:58 甲府駅着 → 駅構内にて野宿 → 4:35 山梨交通広河原線 → 6:28 広河原(登山口)
参考:北岳へのアクセス方法 : Culmina
復路の広河原から甲府行きの最終バスは16:40です。
今回使ったコースは山と高原地図に記載のコースタイムは10時間20分なので、ペースがゆっくりな人には日帰りギリギリの登山となります。
コースタイム 7時間
6:50 広河原 → (大樺澤ルート) → 8:10 大樺澤二俣 → (右俣コース) → 9:50 北岳肩の小屋 → 10:40 北岳山頂 → (左俣コース) → 12:35 二俣 → 13:50 大河原
※ ※ ※ ※ ※
23:58 甲府駅
特急カイジを使うって選択肢もあったんですけど、鈍行にゆられて東京方面からひたすらどんぶらこ。
0時前に甲府駅に到着しました。
同じ電車にはやっぱり登山客の人がちらほら。
カイジを利用した場合には0時20分頃に到着するんですけど、その時の改札にはやっぱり登山客の人がいっぱいいました。
と言うのも、北岳に行くバスの始発が4:35だからです。始発より早い時間に一本目があり公共交通機関を利用して登るにはこの便にはなんとしても乗りたいわけです。
同じような人がたくさんいて登山口へ行くバス停にはシュラフを広げて寝てたり、酒盛りをしている登山客もたくさんいました。事情を知らなければカオスな駅の状況です。
僕のよく参考にするブログ曰く「甲府駅で野宿こそが南アルプス登山のグローバルスタンダート」とのこと。
ちなみに駅で寝ることをこの登山界隈では「ステーションビバーク(ステビバ)」というらしいです。
僕は甲府駅到着後、駅前でとんこつラーメンをさくっと食べた後に改札前のちょっと人影隠れられるポイントで睡眠を取る事にしました。
寝袋もマットも何も持参していないのでそのまま横になりましたが、背中が冷える冷える。
キンキンにタイル冷えてますからね。
体熱が伝わって冷たくなくなるまで1時間ぐらいは試練でした。
写真は出発前に起きた時にいたおっちゃんです。マットって偉大ですね。
4:00 甲府駅バス停
なんとなく混むことが予想できたんで早めに行きました。
バス停ではバス会社の人が順番の整理をしてたんですけど、それが「ザックで順番待ち」ってスタイルでザックを置いておけばそれで順番が取れてるって事になるらしく。
早速僕もザックをその列に並べました。
バスを待っていると警察の方がやってきて、登山の注意書きが書かれたビラとティッシュを配ってきました。
そして「広報用の使用しますので様子を写真撮らせて下さいー」とパシャパシャ。
そして颯爽と帰って行きました。うん、お役所仕事だ。
バスの出発時刻には100人近い登山客が集まっておりバスは4台出てました。
1台目のバスに立ち乗り乗った人が数人いましたが、乗車時間2時間もあるのに大丈夫だったのかな。
ちなみにバスは途中の道路が非常に狭く、バラバラになると対向車の通行に支障が出るので2台目も3台目も数珠つなぎに走行します。
だから、頑張って1台目に乗る必要も無いって感じでした。
6:50 広河原登山口
ここでトイレと給水を済ませていざ出発。
広河原を出発して20分程度で、白根御池小屋分岐に到着し、そこから右ルートと左ルートに別れます。
地図を見ると左ルートの方がコースタイム的には早いのですが、ネットなどの情報では右ルートは樹林帯で景色が開けないので面白くなく、逆に左の大樺澤ルートは沢沿いを歩くので楽しいと書いてあったので、左ルートを進む事に。
8:10 大樺澤二俣
ここまでは特別急な傾斜も無く到着。
二俣にはトイレが3つ設置されています。
ここから右俣ルートと左俣ルートに別れます。
右俣ルートはなだらかな傾斜で、左俣ルートは急傾斜です。またまたネットで調べた所「登りが右俣で下りが左俣が良いのではないか」と書いてあったのでそれに従う事に。
結論から言うと一番楽なのは、登りも下りも右俣ルートを使うコースです。
右俣ルートにて高度を上げていきます。
途中からかなり冷たい風が吹き荒れていました。夏山気分で手袋を忘れたのでかなり冷たかったです。
遠くには富士山も。
9:50 北岳肩の小屋
肩の小屋到着です。コースタイム的にはかなり巻いていて帰りのバスにも余裕があったので食事をいただくことに。
富士山をバックにカレー!おいしい!!
10:40 北岳山頂
休憩後山小屋から30分ほどで北岳山頂に到着。
視界を遮るのは富士山しか無い世界です。
持参したビールをぐびぐび(・∀・)
頂上に10分ほど滞在したあとに、左俣ルートを使って下っていきます。
はい、左俣コースキツイです。
ガレ場と階段で、登ってきてる人からは悲壮感があふていました。。。
この景色は素敵なのですが・・・。
下りも一苦労でした。
というのも10月の1周目の登山でしたがすでにガレ場の一部が凍結していてツルツルなんです。
登山路も随所で分かれていて迷いやすかったです。
結局下山路ではほぼほぼコースタイム通りの下山となりました。
二股までたどりついたらそこから先はさくさく。
紅葉もまだ見頃です。
そんなこんなで初めての南アルプスも無事登頂完了。
次は甲斐駒ケ岳あたりに登りたい。また甲府駅ステーションビバークで。